地蔵の原因を探る旅 解決編
前回のまとめ
人間には2つの思考回路がある。
1つは直観的なヒューリスティック処理システムである「自律的システム」。
もう1つは、論理的な系統的処理システムである「分析的システム」だ。
そして、地蔵になる原因は「自律的システム」にある。
なぜ人間には「自律的システム」という思考回路があるのか。
生物学の視点から見ると、「自律的システム」は進化の過程で人間に組み込まれたようだ。
これはリチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子論」に基づいている。
生物界の主役は「個体」ではなく「遺伝子」であり、「個体」は遺伝子の「乗り物」に過ぎないというのだ。
しかも、「利己的な遺伝子」は無目的に繁栄を続けているという。
人間が地球に誕生したのは240万年前と言われている。
これは人の一生を80年とするとその30000倍の時間になる。
それほど長い時間をかけて人間に組み込まれた「自律的システム」を、コントロールすることはできるのだろうか。
「自律的システム」はコントロールできるのか。
アルベール・カミュは44歳という若さでノーベル文学賞を受賞しているフランスの文学者であり、哲学者だ。
カミュは「自律的システム」のことを「不条理」と捉えている。
そして、この世の不条理に対処する方法は次の3つしかないと言う。
1.自殺
自分がこの世から消えれば、必然的に不条理も消える。
→おふざけはよしてください、と申し上げたい。
そんなことしたらナンパできんやん。
2.盲信
不条理を超えた何ならかの「理由」を信じること。
この世界で、いかなる不条理に遭遇しても、そこに「科学的あるいは合理的な理由」があるとか、「全知全能の神の与えた試練」だとみなせば、それは実質的には「不条理」ではなくなる。
→なるほどね。
正しいかどうかが問題ではなく、信じられるかどうかが問題だと。
これは面白い。
3.反抗
人生に意味がないことを受け入れ、そのうえで反抗する。
→意味がわからない・・・。
だから、本書ですすめていたカミュの『異邦人』を読んだ。
Amazonでも非常に高く評価されている。
しかし、結局、私には全く理解できなかった。
少なくともナンパに役立ちそうなトピックは見当たらなかった。
よって、ナンパにおいて、この3つの中で最も有効な手段は「盲信」だろう。
それも神を信じるほど絶対的な盲信だ。
次に問題になるのは、どうすれば盲信できるかだ。
すなわち、問題は自分自身の洗脳方法だ。
自分自身の洗脳方法
洗脳というと、かなりインチキくさく感じるのではないだろうか。
正直、本当にそんなことができるのかなぁと疑っている。
しかし、私は「自律的システム」をコントロールできる可能性を他に知らない。
つまり、洗脳を試すしかないのだ。
一般的に、目からの情報は80%、耳からの情報は15%、残りの5%は嗅覚と触覚と味覚が占めていると言われる。
それゆえ、動画から受ける影響は非常に大きい。
オウム真理教の脱洗脳でしられる苫米地さんも「映画はヤバイ」と語っている。
したがって、ナンパに関する映画を毎日見ることで、
少しずつ「自律的システム」が起こす抵抗(地蔵)を抑えるのだ。
そのために、ウィルスミス演じる恋愛コンサルタントが活躍する「最後の恋のはじめ方」、同じ日が何度も繰り返され、何度も女を口説く「恋はデジャ・ブ」を繰り返し見ている。
今日の一言
地蔵を克服したければ映画を見よう
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