【残り44人】ストからの準即

あの日から9日がたった。

一週間チャレンジの4日目にBARへ連れ出した子とお盆祭りに行ってきた。ストで声をかけ始めてから34人目の子だ。

約束の時間直前にメールがあり「ごめん、10、15分遅れる」とのこと。

連日のナンパで足が棒になっていたこともあり、駅の近場で座って待っていることに。

しかし、来ない。

もう30分過ぎた。

来ない。

もう40分過ぎた。

言ってやりたい。

遅れてきた子に。

「こんなに時間があったらナンパできるやろ！！」

…。

もう家に帰ろうとした頃に、遅刻してごめん、着いた。とメールが来た。

待つ側になったことがある人は分かると思うが、
私も例外なくグッタリして、どうでもよくなっていた。

しかしながら、会った瞬間に、おや？この子、格好に気合が入ってるな、と気づいた。
表参道でアパレルの仕事をしているだけあり、なかなかおしゃれだ。
昨日は何人かから声援も頂いていたので、
せっかくだからどこまで出来るか試してみようと思い直した。

お盆祭りの会場は子供づれの家族、大学の友達同士らしき人々、カップルたちが
楽しそうに踊ったり、変なキャラクターとじゃれあったり、ビールを飲んだりしていた。

まずは、喉を潤すために飲み物を探し、座れる場所を見つけて乾杯した。

気合子「なんだか、外で飲むお酒っていつもと違っておいしいね。」

私「そうだね。」

お祭りって夏な感じでいいよねーと身のないやりとりをしながら、
目がとろけている子にそっと顔を近づける。

鼻と鼻が触れ合うが、唇は触れていない。

髪の毛のにおいがふわっと香り、自分も目がとろけていたかもしれない。

キスをした。

その後は、雰囲気のいい飲食店を見つけて、軽くご飯を食べる。

ご飯を食べ終わって、外に出る。

しばらく黙っていると女の子から

気合子「もう一軒行こうよ（*^_^*）」

私「...。今日は一緒にいよっか。」

気合子「…。うん。」

もう一軒は行かず、そのまま家に連れて帰った。

こうして、ストリートナンパで出会った子と初めてSEXした。
ついこの間までは、全くの他人だ。
たまたま街ですれ違い、声をかけた。
声をかけていなかったら、人生で二度と見ることすらなかった。
そう思うと、不思議だ。

こんな出会いもあるんだ。

【今日の一言】
非日常が好きな方は、旅だけでなく、ストナンもどうぞ。